現在の医療では、糖尿病を根本的に治す治療法はありません。
そこで再生医療を応用して、
糖尿病を治療する手段を模索する研究が行なわれています。
ここでは糖尿病の再生治療について紹介します。
糖尿病とは身体のインスリンが不足して起こる病気で、
インスリンが不足することで血糖値を下げることができなくなる病気です。
糖尿病の原因にはインスリンを作り出すβ-細胞が破壊されるインスリン依存型糖尿病と、
インスリンの作用が働かないインスリン非依存型糖尿病があります。
当然インスリンが分泌されないと血糖値を低くすることができないので、糖尿病となります。
糖尿病は完全に治すことができない病気ですので、完治というのはありません。
そのため、1度糖尿病を発症したら、一生糖尿病の治療を続けないといけません。
しかし糖尿病は治りませんが、
血糖をコントロールして合併症を起こさなければ健康な人と同じような生活を送ることができます。
糖尿病では合併症を予防することが、
健康な状態を保って生活できる大切なポイントとなるのです。
ES細胞を利用した再生医療の研究では、
糖尿病に深く関わっているインスリンを作り出す細胞へと導く研究も進んでいます。
インシュリンはすい臓のランゲルハンス島から分泌される物質で、
血液中のブドウ糖を筋肉や脂肪細胞に送り込む働きを持っていたり、
肝臓からブドウ糖が血液に出すぎないように調整したりする重要なホルモンです。
再生医療でインシュリンを作る細胞を移植することができれば、
血糖値をコントロールすることが可能になります。
その結果、糖尿病の根本的な治療が行なえ、
そこから進行して発生する合併症も防ぐことが可能です。