再生医療のパーキンソン病

Es細胞に関する再生医療として、
研究が最も進んでいる分野についていろいろと紹介したいと思います。
具体的にはES細胞によるパーキンソン病治療について紹介します。

パーキンソン病について

パーキンソン病は神経伝達物質のドーパミンを放出する神経細胞が、
消失することで生じる病気です。
この神経細胞は中脳の黒質といわれる部分に存在します。
神経細胞が消失する原因は不明ですが、MPTPという化学物質による説やミトコンドリア異常説などがあります。
女性の方がやや多い病気で、10万人に約100人といわれています。

現在のパーキンソン病の治療

パーキンソン病の原因は不明ですが薬物療法により症状の改善が期待できます。
抗パーキンソン病薬は一生服用するため、副作用軽減の薬も服用します。
なお、パーキンソン病の症状はふるえが主な特徴です。
震えは片方の手のふるえから始まって、足のふるえ、
そしてもう片方の手足の震えへと広がっていきます。
このふるえはじっとしていても震える静止時振戦がみられ、
動作時に震えの症状が軽くなる特徴を持ちます。

パーキンソン病に対する再生医療

Es細胞を使った再生医療で、研究が進んでいる分野の一つに、
ES細胞をドーパミンを作り出す神経細胞に誘導する研究です。
これはパーキンソン病の治療に役立てられようとしています。
先ほども紹介しましたように、
パーキンソン病はドーパミンの分泌が不足することが主な原因です。
そこで、ES細胞でドーパミンを作る細胞ができれば治療が期待できます。
なお、サルのES細胞からドーパミンを作る細胞になる変化が、
非常に高い確率で起こる研究が報告されています。